蛋白質 核酸 酵素
Vol.40 No.6 (1995)
 

第2部 大脳皮質の構造と機能

下側頭葉皮質
ー細胞とコラムー

藤田一郎

「見ているものが何であるか」を知るために必要な視覚経路の最終ステップである下側頭葉皮質TE野では、似た物体特徴に応答する細胞が皮質表面からそこに向かって縦に並び、平均幅0.4〜0.5 mmの機能的コラム構造を形成している。一側のTE野には、1300〜2000のコラムが存在するが、似た図形特徴に反応するコラムが複数存在し、異なった種類のコラムは数百である。見ている物体の画像的特定はこれらコラムの活動の組み合わせにより行われている可能性がある。TE野コラムの性質、機能的意義、解剖学的側面を論議する。

 

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