「コラム構造」週間朝日百科「動物たちの地球」96: 256(1992)


コラム構造

藤田一郎

性質の似た神経細胞が,大脳皮質の表面から底にいたるまで垂直方向に並んでいるような構造を機能的コラム構造と呼ぶ.コラム(円柱)とよばれるものの,断面の形は帯状であったり,もっと不規則な形であったりする.通常,数100ミクロンから数ミリの幅をもつ.機能的コラムの基盤には,コラム状の分布をしめす神経細胞の軸索など解剖学的構造がある.視覚野を例にとれば,第一次視覚野の方位選択性コラムや眼優位性コラム,MT野の運動方向選択性コラム,下側頭葉皮質の図形特徴選択性のコラムが見つかっている.