脳21 1 (3): 9-14, 1998

脳におけるモジュール構造
マップ,モジュール,情報構造

藤田一郎
大阪大学大学院基礎工学研究科脳科学講座および科学技術振興事業団CREST
大阪大学大学院医学部研究科認知脳科学講座

SUMMARY
 ある特定の脳部位での情報の処理様式を、その中での異なる反応選択性を持つ細胞の配置を見ることで推察できる。その配置の仕方、すなわち脳内地図のあり方は、連続性地図、パッチ状地図、分散地図に分類でき、その形成のメカニズムから、投射性地図と中枢性地図の二つに大別される。これら脳内地図や、脳に見られる規則的な単位構造(モジュール構造)は、脳における情報処理の様式、神経回路の形成メカニズムなどを問う際の有力なてがかりを提供している。