大学生・研究者の方

認知脳科学とは、知覚・認識・運動制御・意思決定・記憶・学習・注意・感情・言語・非言語コミュニケーション・推論・意識などの「心のできごと」や「行動」の神経メカニズムを、脳の構造や神経の配線(神経回路)とそこに含まれる神経細胞の活動で説明することを目指す学問です。脳科学、神経科学の一分野ですが、神経細胞(ニューロン)の中でどのような分子レベルのできごとが起きているかを調べるというよりは、ニューロンの集まりである脳が示すふるまいを調べることに焦点をあてています。その研究の成果は、何世紀にもわたって人類を魅了し続けてきた「脳と心の関係」という問題への科学的解明へ一歩一歩われわれを導いていきます。工学的には脳型コンピュータやそれを積載したロボットの開発、医学的にはさまざまな脳神経疾患や精神疾患、発達障害や行動障害などの正確な診断、治療法の開発、自分の意思で動かすことのできる義手や義足、人工視覚や人工聴覚の実現へと発展していきます。

私たちは、脳のさまざまな認知機能の中でも、視覚に注目して、知覚の形成の脳内メカニズムを追求しています。研究室は1994年5月に大阪大学医学部に開設し、その後、1998年に大阪大学大学院基礎工学研究科に移籍、2002年4月には、新しくスタートした大学院(生命機能研究科)に再び移籍しました。本研究科は他所にはないユニークな教育・研究・運営形態をとり、非常に活発な生命機能研究グループの集まった大学院です。大きな特色のひとつは、数学、物理学、化学、情報科学などの理工学的基礎を備えた生命科学研究者を育成しようとしていることです。 脳研究を行っている多くの研究室があり、脳や神経の秘密の科学的探究を行いたい若者にとって、すばらしい勉学・研究環境となっています。

<本研究グループに大学院生、ポスドク、研究生などの立場で参加する希望、関心のある方へ>
まず、本ホームページのResearchのページを開いてみてください。そこに、研究内容の短い紹介とそれに関する解説記事のPDFファイルが載せてあります。読んでみてさらに興味が引かれるようでしたら、メールにて連絡ください。 藤田一郎