小賀智文君、岡本嗣久君の論文が出ました:「一次視覚野の視野再現地図内で神経細胞の樹状突起は一様である」

◆ 一次視覚野の視野地図では、中心視部分が広い皮質領域を占め、周辺視に行くほど急速に専有面積が減っていきます。視野の中の一点が一次視覚野上でどれだけの面積を占めるか(皮質拡大率)の視野位置による変化は網膜の神経細胞の分布で一部説明できますが、それでも説明できない何倍もの開きがあり、それは脳における神経連絡の仕方が中心視から周辺視に向かって異なることを意味します。それには二つの可能性があり、その検討を行ったのが今回の研究です。図に示す「樹状突起特異化仮説」(B) が一次視覚野では起きていないことを示しました。論文はこちらからご覧になれます。

Basal Dendrites of Layer-III Pyramidal Neurons do not Scale with Changes in Cortical Magnification Factor in Macaque Primary Visual Cortex
Tomofumi Oga, Tsuguhisa Okamoto and Ichiro Fujita
Front. Neural Circuits, 21 September 2016. doi: 10.3389/fncir.2016.00074