CREST藤田プロジェクト
大脳皮質連合野の機能構築とその生後発達

私たちがめざすもの

研究代表者 藤田一郎

 心のできごとの多くは、脳の中でも大脳皮質の働きに大きく依存しています。たとえば、「ものが見える」「見て何であるかがわかる」「動作や表情から相手の気持ちを知る」といった、ふだん何気なく行っていることでさえ、膨大な数の大脳皮質神経細胞による働きが必要であり、目さえあれば世界が見えるわけではありません。サルやヒトの大脳皮質には、ものを見ることに関わるたくさんの領野があり、そのそれぞれで、何千万という数の神経細胞が働いています。これらの神経細胞の機能、神経回路とその動作、発達過程がどう私たちの心のできごとを支えているかは明らかではありません。
 科学技術振興機構の支援による本研究プロジェクトでは、霊長類の大脳皮質のつくり(構造)、しくみ(機構)、なりたち(発達)を、神経細胞のふるまい(生理反応)、かたち(形態)、ならび方(機能構築)、つながり(神経回路)という4つの視点から解明します。大脳の機能の研究の多くがサルやヒトで行われている一方で、大脳の構造と発達に関する研究のほとんどはネズミとネコで行われています。人間の子供の脳の発達過程や発達障害を科学的に理解するには、異なる動物・異なる大脳皮質領野の間の共通点と相異点を把握し、動物実験研究の成果を人間の理解に正しく結びつけることが重要です。
 私は、この研究と平行して、「物体および奥行きの知覚形成を支える神経基盤」という別プロジェクトも行っています。そちらでは、神経細胞が知覚を形成する過程で果たす役割(「はたらき」)を追求します。脳は細胞からなる生物学的実体であるとともに、心や行動を支える情報処理機械としてとらえるべき側面も持っています。脳を作る分子や細胞の研究だけでも、神経情報のあり方の研究だけでも、脳の本当の理解には到達しません。「つくり、しくみ、なりたち、はたらき」の4つの解明を通して、脳が心を生み出す秘密に迫りたいと考えています。

更新情報・お知らせ

●2009/4/2 メンバーのページを更新しました。

●2009/3/23 情報発信のページを更新しました。

●2008/5/29 アルバムのページを更新しました。

●2008/4/17 情報発信のページを更新しました。

●2007/10/11 アルバムのページを更新しました。

●2007/5/22 メンバーのページを更新しました。

●2006/06/21 ホームページを開設しました。

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