視覚認識の脳内過程

藤田一郎

大阪大学大学院基礎工学研究科

fujita@bpe.es.osaka-u.ac.jp

http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/Fujita-labo/web/index_e.htm

 

  ランダムドットステレオグラム(RDS)を見ると形を知覚できることから、われわれの脳には、両眼視差から物体の輪郭情報を抽出し形を知覚するための計算過程があることがわかる。サルにおいて、形態視に関わる高次視覚領野である下側頭葉皮質の細胞の性質を調べたところ、それらの中に、RDS中の形に応答し、しかも、その選択性が、輝度やテクスチャー(きめ)で定義された形に対する反応の選択性と同様である細胞が見つかった。これらの細胞は、形を特定している視覚的手がかりの種類によらずに、形情報を伝えていると考えられる。


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