下側頭葉皮質における視差に基づく形の情報処理

田中宏喜、宇賀貴紀、吉山顕次、加藤誠、藤田一郎

科学技術振興事業団戦略的基礎研究「脳を知る」のシンポジウム”脳神経科学の最先端1998”(千里ライフサイエンスセンター、豊中) 1998.12

   サル下側頭葉皮質で、視差のみを手がかりとした形の情報が伝達されているかどうかを調べるため、両眼融合したおきに形がみえるランダムドットステレオグラム(RDSs)に対する細胞の応答を検討した。その結果、RDSsに対する反応に選択性をもつ細胞が存在することが判明した。さらに、これらの細胞の一群は、他の視覚属性でできる形刺激に対しても、類似した形選択性を示した。このことは、下側頭葉皮質細胞の一部は、手がかりによらない形の情報を伝達していることを示唆している。


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