下側頭葉皮質と一次視覚野における内在性水平軸索の生後発達

王全新、谷川久、藤田一郎

21回日本神経科学

41回日本神経化学合同大会プログラム・抄録集p.394

平成10921日(月)〜23(水)東京ビッグサイト

サルの下側頭葉皮質(TE)と一次視覚野(V1)における、内在性水平軸索の生後発達過程を調べる目的で、順行性トレーサー(BDA)を幼若サルのTE野とV12/3層に注入した。生後4週のサル(今回用いた最も若いサル)で、すでに、TEV1の水平軸索終末はパッチ状の集塊を形成しており、そのサイズ・数・パッチ間距離・分布範囲・分布異方向性は、それぞれ、成体のTEV1のものと変わらなかった。しかし、パッチ内シナプスボタンの分布密度は、TEV1ともに、2-8ヶ月にかけて35-40%増加し、成体では、再び4-5週齢レベルへ下がった。この結果は、TEV1の水平軸索は、それぞれの領野に特異的な形態学的特徴を持つ軸索終末パッチを、遅くとも4週齢には完成しているものの、パッチ内のシナプス数は、その後変化することを示している。


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