第34回生理学中部談話会(岡崎)1987. 10.23
J. Physiol. Soc. Japan 00: 000 (Abstract in Japanese).抄録集p20

「視床下部電気刺激に対する雌ザルの反応性の個体差」

生理研高次液性調節
小山純正、粟生修司、藤田一郎、大村裕、西野仁雄

Proceptive presenting(雌からの自発的なpresenting)とreceptive presenting(雄の上肢の接触に対する反応としてのpresentingは雌ザルの性行動の重要な要素である。我々は、4頭の雌ザルにおいて視床下部の電気刺激のpresentingにおよぼす効果について調べた。その結果、2頭においては視床下部腹内側核(VMH)および内側視索前野(MPOA)の刺激によりproceptive presentingが誘発されたが、他の2頭では誘発されなかった。この理由を明らかにするため、視床下部刺激により性行動の誘発された個体と誘発されなかった個体の問で血中のステロイドホルモンの濃度、実験前のサルの性行動の経験、自発的な性行動(proceptive presentingおよびreceptive presenting)の頻度を比較した。その結果、電気刺激で性行動の誘発されるサルは、誘発されないサルに比べ、proceptive presentingの頻度の高いことが明らかになった。