Kiyohara, T., Hori, T., Oomura, Y., Nishino, H., Aou, S. and Fujita, I. (1985)
The responses of preoptic thermosensitive neurons to non-thermal emotional stimuli in the monkey. Neurosci. Res. Suppl. 3: s19.
第9回神経科学学術集会(東京)1985.12.

「サル視床下部温度ニューロンの情動刺激応答」

佐賀医科大学・第一生理、生理学研究藤高次液性調節部門
清原壽一、堀哲郎、大村裕、西野仁雄、粟生修司、藤田一郎

第9回神経科学学術集会予稿集 P134

視床下部の温度感受性ニューロンは体内及び外部環境の情報の統合を行ない、自律性あるいは行動性体温調節発現の基盤となっている。単一視束前野ニューロン活動を記録し、視床下部温や環境温変化に対する反応性や体温調節オペラント行動時のニューロン活動、及び非温熱性情動刺激に対する応答を調べた。視束前野ニューロンが行動発現のための動機づけ過程に関与している事については既に報告したが、非温熱性刺激に対して、温度感受性ニューロンが非常によく反応することについて述べる。即ち、視床下部の局所温度変化に反応する温度ニューロンは調べたニューロンの約40%存在したが、非温度ニューロンに比べ、非温熱性情動刺激に反応するものが多く、その反応はサルの情動体験の程度に依存している。報酬性刺激と嫌悪性刺激に対し、視束前野ニューロンは同方向に反応するものが多く、識別的に反応するものは少ない。