第6回日本肥満学会(東京) 1985.11.


「内因性食欲調節物質2ーDTAおよび3ーDPAの血中濃度の定量」 

根本清次1、清水宣明2、山本智矢1、藤田一郎1、大村裕1,2

1.生理研 高次液性調節、2.九大 医 第一生理 


内因性有機酸である2-deoxytetronic acid(2-DTA)は摂食抑制作用を有し,3-deoxypentonic acid(3-DPA)は摂食促進作用を有する.また,両者による視床下部ニューロンの活動性の変化も報告されている.今回,これらの物質の代謝機序の解明の一序と、して高分解能ガスクロマトグラフィーを用いた分析方法を確立し,血中濃度の定量分析を行なった.分析試料としては静脈血300μ1を,体重350-400gのwistar系雄ラットの右心室内に慢性的に留置したカテーテルより採取し,これをヘパリン血漿化して用いた.なお,すべての試料は,前処理の後,trimethylsily1化したものをカラム内に注入した.分析装置は溶融シリカキャピラリーカラム(SE-52,直径0.35mm,長さ50m)と水素炎イオン化ディテクターを合せて用い,高感度を得た.2-DTAおよび3-DPAは1actoneとして,それぞれ.230-420μM,230-620μMの濃度であった.さらに,絶食時の濃度の変化についても考察する。