第16回味と匂のシンポジウム(1982.9.3-4)
(日本味と匂のシンポジウム Japanese Association for the Study of Taste and Smell(JASTS))


コイ嗅球と終脳との線維連絡一誘発電位法による解析一
〇藤田一郎・佐藤真彦・上田一夫

東京大学理学部動物学教室

コイ終脳における、嗅球僧帽細胞軸索の走行と嗅球への遠心性線維の走行を、電気生理学的に調べた。その結果、1)外側嗅索および内側嗅索中の僧帽細胞軸索は、それぞれ異なる経路を走行したのち、前交連より尾側の終脳腹側部の広い範囲に投射すること、2)僧帽細胞軸索の一部は、前交連を通って反対側の終脳に投射すること、そして、3)遠心性線維の走行部位と、僧帽細胞軸索の走行部位とは、かなり重複していることが判明した。