子どものゆめサイエンス セルフェスタ2006 in 大阪
2006.8.7-8


頭の中のことを考えてみよう

大阪大学大学院生命機能研究科 教授 藤田一郎

両手を頭の上において、目を閉じて、耳をすまし、手のひらに神経を集中してみよう。何も聞こえない。手にも何も感じない。頭の中で何かいそがしいことが起きているようには思えない。でも、実は、脳ではこの地球上のすべての人口よりも10倍も多い数の細胞たちが、一時も休まず働いている。ただ眼をあけてまわりを見ているというときでさえ、脳はさまざまな「計算」をしている。ほんとかなあと思う人は、左の図を見てごらん。何がみえる?うずまきのようならせん模様。そのように見えるよね。では、その模様を鉛筆か何かでなぞってごらん。

あれっ!!あれれれれれ!!

そうなんだ。ここに描かれているのは、うずまきではなくて、10数個の丸。脳の細胞の働きで、僕たちは世界を見ている。目に映ったものそのものを感じているのではないんだ。見ることだけでなく、心のできごとのすべては、脳の細胞のはたらきから生じている。なんて不思議なことなんだろう。

いっしょに、そのひみつを考えてみないか。